豪州バラマンディ・フィッシング\
再び秘密のラグーンへ

バラマンディ 6KB


ラッツサイズが入れ食い


擬似餌の玉手箱>豪州バラマンディ・フィッシング>'04/11遠征

'04/11/25(木)

〜 ヒンチンブルック? 〜


ヒンチンブルック島 4KB 朝5時に起床。昨日は雨の中、長時間釣りをしていたのがマズかったのか夜には喉が痛くなった。しかし、風邪薬を飲んで早めに寝たため酷くならずに済んだ。また、昨年の遠征では3日目にしてロッドを持つ腕がパンパンになったが、コンバットスティックICSC-58MHのグリップを細く加工してきたので疲労もなく釣行5日目のスタートを切れる。

 ただ1つ気掛かりなのは、ヒンチンブルック島の状況。朝食前に散歩をしながら島の方を見ると、周囲の海域は濁って見えた。朝食ではトーストとコーンフレーク、デザートにバナナを食べて6時過ぎに出発。ボートランプへは僅か5分で到着し、出船の準備に取り掛かる。ガイドは島の方を見ながら、「今のところは風がないが直ぐに強風が吹き、クリークはきっと濁っているだろう」とコメント。素早くタックルを積み込み、島に向って一直線にボートを走らせた。

 島に着くと周囲は真っ茶色に濁っていた。おまけに風が強くなり、本土側を振り返って見ると海峡は白波が立ち始めていた。これではとても釣りにならないと、一度も竿を振らずにヒンチンブルック釣行を断念。波をかぶっても大丈夫なようにカッパを着込んで、本土へ向ってのラフティングが始まった。大波を乗り越え30分間のオプショナルツアー「ヒンチンブルック・ラフティング」が無事に終わり、早々にボートをピックアップした。

〜 再び秘密のラグーンへ 〜


バラマンディ78cm 5KB 降り続いた雨と風により、クリークや河川はどこも濁っており、まともな釣りができそうもない。テリーは2日続けて同じ場所には行かないことを信条としているが、今回はどうしようもなく昨日訪れた秘密のラグーンへ向った。ドロドロ・グチャグチャのスロープからボートを苦労して降ろし、手前のシャローエリアはパスして、昨日魚が潜んでいた倒木周りを攻める。先ずはグリフォンMR-Xでスーティーグランター(25cm)をキャッチ、続いてテールダンサーでバラマンディ(35cm)を釣り上げた。

 天気は晴れたり雨が降ったりと目まぐるしく変わる。幸いなことに魚の反応は良さそうなので、丁寧なキャストとトウィッチングを繰り返し魚をおびき寄せる。ガイドがティルサンで30cmUPのターポンを釣った後、深場を攻めていた彼のシーウォッチャーにデカバラがヒットした。ヒットした場所は昨日デカイヤツが釣れたポイント。ストラクチャーに巻かれないようにと慎重に魚を引きずり出し無事にランディング。サイズは堂々の78cm。我が家の近所にある野池のような小さなクリークに、グッドサイズが潜んでいるなんて何んだかとっても凄い。豊富な餌があるから、ここまで大きく育つのだろう。

バラマンディ66cm 5KB それにしても悔しいことに、同じ所を攻めていてもデカイ魚が釣れるのはガイドの方。確実にデカイ魚を選んで釣っているのが素人とプロの違いか。ガイドが度々使っているこのシーウォッチャーは、既に生産が中止された3,000円もするルアー。私も数本所有しているが、重心移動ではないため飛距離が伸びず、ウッド製のため個々のバラつきが結構ある。ストレートリトリーブはお世辞にも釣れるようなアクションではないが、上手にトウィッチをするとバラマンディがいかにも好きそうなアクションを醸し出す。

 その後、テールダンサーでターポンを釣った後、デカバラをバラした。数少ないチャンスを確実にものにできないのも素人ゆえか・・・。ガイドは私がロストした原因は小さなフックにあると指摘。大きく堅いデカバラの口に小さなフックが刺さっても刺さりが浅く、いとも簡単にフックを振り払ってしまうと言う。悔しいのでルアーをティルサンに換え、ストラクチャーの中を注意深くトウィッチしているとズボッと出た。残念ながらガイドが釣った魚より一回り以上小さい66cm。しかし、胴周りが太く、堂々とした体型はいかにもバラマンディって感じだった。

〜 マンズに参った 〜


マンズ丸呑み 4KB 私がティルサンでターポン、ガイドがウィップラッシュでスーティーグランターを追加して、10時半に菓子パンとビスケットのティータイムとなった。天気予報によると午後は強風が吹き荒れるようなので、午前中に釣果を伸ばしておこうと、一服した後は気合を入れ直して再びキャスト&トウィッチを始めた。ティータイム後、口火を切ったのはガイド。ティルサンで40cmの良型スーティーグランター、マンズS5+でスーティーグランターと63cmのバラマンディを3連発。バラマンディはマンズS5+がよっぽど旨そうに見えたのか、スッポリとルアーを飲み込んでいた。

 私の操るルアーにはパタリとアタリがないので、ガイドが予備に持っていたマンズS5+を借りてキャストを始めた。するとターポン1匹(40cm)、バラマンディ3匹(35cm)がバタバタと釣れた。バックシートで竿を振っている彼もバラマンディを2匹(30〜30cm)追加。思わずマンズS5+の威力を見せ付けられてしまった。マンズのルアーはキテレツ系が多く、日本ではメジャーにはなり得ないため取扱っている釣具店も少ない。たまに見つけて買ってみると、思わぬトラブルを招いたりするので敬遠しているのがホントのところだ。

〜 豪州遠征用のタックル 〜


 午後1時からランチタイム。昼食を頂きながら暫し、タックル談議をする。今回、ガイドが使っているベイトタックルは1本目がG・Loomis マホガニーC723とシマノのバンタムCURADO、2本目はスコーピオンEVCURADO CU200。スピニングタックルの1本目は、ティップ部が折れたダイワのファイヤーウルフに、バット部が折れたザウルスのロッドを組み合わせた怪しげなロッドに、往年の名機ダイワEX750iをセット。2本目はG・LoomisKASTOL2500をセットした物だ。ロッドのガイド口径は大きめで、長さはいずれも5ftちょい。ルアーを遠投するのではなく、ピンポイントに打ち込み、トウィッチを多用するのでこの長さになるのだろう。因みに過去のタックルは
こちら

 彼はいつも丈夫で長持ち、パーツが安いアンバサダーを愛用していたが、釣行日数が多く日々酷使しているため壊れてしまったとのこと。最近、シマノに換えたようだが、アンタレスやコンクエストは非常に高価で、修理も難しいので手が出ないようだ。リールはドラグ性能を重視、ロッドは食い込みの良さとバット部がしっかりしているブランクがお勧め。昔からG・Loomisのブランクを愛用しているが、スコーピオンEVは感度が良く、ブランクもしっかりしているので使いやすいと絶賛していた。

 一方、私はベイトタックルオンリーのスタイル。メインタックルはコンバットスティックICSC-58MHアンタレスAR、小型ルアーやトップウォーターゲーム用としてデストロイヤーF2-57Xカルカッタ100を装着。控えとしてアームズスティックASC-66Mアンタレスver2をセットした。太かったコンバットスティックのグリップは細く加工したため使いやすくなったが、魚を弾きやすいのかバラシを連発したので再考の余地ありだ。なお、ラインはいずれもファイヤーライン25lbを巻いてある。

〜 花鳥風月 〜


ラグーン 5KB 雨が上がると、様々な動物が動き始めた。何処からともなくワニの子供の鳴き声が聞こえたが、周囲に潜んでいる親ワニは見つけることはできなかった。「バラマンディがいる場所には必ずワニがいる」とガイドは度々私に言うが正しくそのとおりだ。生息環境が同じような所を好むのだろうか。所々にワニ注意の看板が立っているので、岸からの釣りや水遊びは非常に危険だろう。

 樹木の上の方から、時折カッカッカッと音がする。虹色をしたビーイーターと呼ばれる鳥が、捕まえた虫を食べる前に枝へ打ち付けて殺している時の音とのこと。これ以外にも様々な鳥が飛びかい、鳥たちの天国の様な感じ。釣りをしなくても、双眼鏡と鳥図鑑があれば一日中バードウォッチングを楽しむことができるだろう。

 ラグーンの最奥部には色鮮やかな赤い浮き草が水面を覆っている。良く見ると2種類の浮き草があるが、いずれもオーストラリア固有種ではなく、外国から持ち込まれた物らしい。オーストラリアの東海岸は、自然が溢れ「花鳥風月」、「風光明媚」という言葉がピッタリであり、有袋類をはじめ固有の動植物が多いことで有名だが、外国からの侵入種に脅かされている状況は小さな島国の日本と同じようだ。

〜 ガイドの底力 〜


ラグーンボートランプ 6KB 赤いウィードの下には、バラマンディが沢山潜んでいる様子。しかし、ウィードが厚いのでルアーを下に落とすとができない。するとガイドはボートをウィードエリアに乗り入れ、遊園地にあるコーヒーカップの遊具のように舵を切ってグルグルと回し始めた。見る見るオープンエリアが現われてくる。ゆっくりしていると押しやったウィードが風で流され再び迫ってくるので、テンポ良くアスリートを送り込みトウィッチをする。ルアーに反応して次々とバラマンディが底から浮いてきたのだが、毎回ルアーの直前で反転し水中に消えていった。

 ラグーンの最奥部には見切りをつけ、倒木が沈んでいる中央部へトローリングをしながら向う。使うルアーはガイドが良く使うと言うハルコのスコーピオン125 4M+。とてもボリュームがある3本フックのルアーなので、ビックベイト対応タックルみたいな竿じゃないと投げにくい。フルスイングは無理なので、ゆったりとしたモーションで、びよよよ〜んとキャスト。後は時折シャクリを入れながらトローリングをし、キャスティングでは攻められない4mラインを探る。開始間もなく、35cmのバラマンディがヒット。サイズアップを狙って、もう一流ししたが反応がなかったため、再び倒木周辺でのキャスティングに戻った。

 倒木周辺でガイドはマンズS5+でターポン2匹(30cm)、バラマンディ2匹(25〜30cm)、スーティーグランター1匹(25cm)をキャッチ。そしてショアラインシャイナーに交換してバラマンディを2匹(30cm)を追加した。彼はバックシートでテンポ良くパカパカと魚を釣り上げ、私に底力を見せ付けた。一方、私の方はサッパリ。辛うじてティルサンを使いバラマンディ2匹(25〜30cm)とスーティーグランター1匹を釣り上げただけだった。

 午後4時半を過ぎ、残り時間が少なくなってきたので、水深7.5ftのウィードが生えているエリアに移動。ティルサンで魚に誘いを掛けたが、スーティーグランター1匹とターポン2匹をキャッチしたのみ。時間を延長して午後5時半過ぎまで竿を振り続けたが、その後は魚の姿を見ることができなかった。午後6時、辺りが薄暗くなってくる中、苦労してボートを引き上げ本日の釣行を終了した。

5日目の釣果結果

TOSHI

TERRY

バラマンディ



スーティーグランター



ターポン





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