
擬似餌の玉手箱トップ>FishingReport>2008年6月
天気:曇り時々雨 水温:21.5〜22.8℃ pH:不明
釣果:23匹(バス)
余りにも河川の釣果が振るわないので、今シーズン初の浮輪釣行となった。朝9時半、例年アブレなしの小さな野池に入水。この池は釣ったバスの口から生きたヘビが出てきたおぞましい記憶がある池だ。サミーから始め、TDポッパーへとルアーを変えバスの反応を見る。いずれのルアーにも、小バスが時折近寄ってきては軽くアタックするのだが咥え込むまでには至らない。そこでスクワレルを試すことにした。このルアーは初回販売品がメチャクチャ釣れてとても驚いたのだが、運悪く池底に沈めてしまった。後に苦労して買い求めた2個目は、普通のルアーに成り下がっておりガッカリした思いがある。あの違いは何だったのだろうか? 最初のスクワレルはこれまでロストした数あるルアーの中で、最も印象に残っているルアーなのである。スクワレルをキャスト後、クリクリッと巻いてルアーを沈めトウィッチを始めると直ぐにバイト。竿を立てて引き寄せると水面を転がるようにバスが滑って来た。初浮輪釣行のバスは、僅か23cmだった。
その後、ラージシケーダで1匹、豪州製のポルターガイストで4匹、ピーナッツUDRで1匹、いずれも20cm前後の魚をキャッチした。小さな池なのでそれ程時間が掛からないうちにぐるっと1周完了。2周目に入るか、サイズアップを狙って別の場所に移動するか少し迷ったが、「肩慣らしで小バスを徹底的に釣ってみよう」と腹をくくって再チャレンジ。ショットディープを竿先にぶら下げ、オーバーハング下に潜り込む。普通なら2周目はバスの反応が落ちるのだが、ショットディープに好反応。入れ食い状態で8匹をキャッチした。
午後1時過ぎ、2か所目の池に到着。池の様子を見ながら堰堤に散乱しているゴミを呆れながら拾い集める。落ちていたのは、ラインのパッケージとスプール、ゴムルアーの空き袋。そしてタバコの空箱と吸殻多数。多くの善良なる喫煙者は携帯灰皿を持って、ちゃんと始末しているのだが、中には無神経に釣り場で吸殻を捨てる人いる。こんな奴は、タバコが生物に与える影響を知らないのではないかとつくづく思う。金魚が入った水槽に、2〜3本吸殻を入れてみれば直ぐに答えが出るハズ。きっと、「もがき苦しんで御臨終」という光景を目の前で見ることだろう(残酷なので決してやらないように強く願う)。吸殻を池に捨てておきながら、「釣れないなぁ」なんてボヤいていたとすれば大笑いなのである。
先ずは堰堤近くでカルティバST56の太軸フックを装着し浮力を抑えてある豪州バラマンディ対策用のシャッドラップ8を投入し、トウィッチングで小バスをキャッチ。続いて、シュガーディープでも1匹追加。そして右奥ワンドに移動。ワンド内では飛んでいるトンボを食うために、しきりにバスがライズしていた。空中のトンボをジャンプして食べなければならないほど池の中にエサがないのだろうか? ライズする場所は決まっていて、トンボがとまりやすい枝葉や飛行中にUターンするポイント。ここではコンバットポッパー、TDポッパーを試す。ゆっくりしたポッピングでは反応がないので、早引きを試すがこちらもダメ。コンバットポッパーを枝に引っ掛け、ピチャピチャとルアーの尻が水面を叩くようにチョウチン釣りをしていると狙いどおりにルアーをパックリ咥えた。やはりバスは水面上をしっかり見ているのである。その後、1時間程は竿が曲がることはなくショットディープに交換。20〜30cmのバスを4匹追加して出水した。
夕マヅメから入水した所はデカバスが潜む池。堰堤からそっと水中を見つめると3〜5cmのザリガニを数多く発見。食べごろのザリガニが無防備にこれだけ居るというのは、狙っているサイズのバスが極めて少ないことが伺われた。出張先の中国から帰国し成田空港に到着したSolid.Kさんとメール交換をしながらキャストを繰り返す。満水状態なのでオーバーハング下にはルアーを打ち込めず、期待していたシャローエリアも水深がありすぎて不発。池奥でサブワートを使い、どうにか1匹キャッチ。その後は堰堤周辺でバグリーDB3をはじめ、各種クランクベイトを投げまくる。一度だけワイルドハンチを使っている時、池底に向かって力強く引き込むデカバスを掛けたがフックオフとなった。結局本日の釣果は、小バスばかり23匹。午前9時半から夜の10時まで、陸に上がったのはトイレと車移動の時のみというハードな釣行となった。
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2008/6/22 県西部地区の某河川
天気:曇り後雨 水温:23.5℃ pH:不明
釣果:0匹
前夜、「6月ってこんなに釣れなかったっけ?」という疑問が頭から離れず、過去の釣行記を読み直した。以前は、フローターでデカバス狙いに没頭していたのだが、最近はスズキやキビレ、ナマズ狙いにスライドしてきているのが良く判る。必ず池の中の何処かにいるバスとは違い、今の時期にスズキなどをコンスタントに釣るには、フットワークの良さと、魚を見つける能力、時合を見極める力など様々な技量が必要なことは経験上判っている。しかしこのところ、全てに渡って歯車が噛み合っていないようでカラ振りばかりが続いている感じだ。
持参するルアーをアレコレ入れ替えたりして準備万端。心配していた雨は大した事がなかったため、朝飯も食べずに釣り場へと足を運んだ。水位は予想以上に低く、期待していた流れはない。強い流れの中に潜んでいるやる気のあるスズキを狙いに来たのだが、コレでは望みは薄い。少しの間、周囲を見渡し様子を伺っていると、時折、ボラっ子の群れが差し込んで来ることが判った。そして、ベイトの群れが差して来ると、時折単発でボイルが起きる。セイゴクラスの魚がこのエリアに入っているようなのだが、私のルアーにはコツリとも当たらない。前日と同様、このエリアで実績のあるルアーを次々に投入し誘いを掛ける。しかし、ワンチャンスもなかったので、ついにファイナルウェポン、15cm、36gのビックサイズミノー、鮎邪デットスローを取り出した。さすがにこの重さだと竿が折れそうなので、キャストをするのに気を使う。今回、初めて使ったのだが泳ぎはイイ感じ。シンキングミノーだと思い込んでいたのだが、表層をきっちり狙える面白いルアーであることが判った。コイツは落ち鮎の時期にきっと活躍してくれるに違いない。その後、持参したルアーを全て試したがドラマは起こらず、1時間程でギブアップとなった。
帰宅後は、前日の釣行帰りに購入したヘリQで遊ぶ。赤外線で飛ばす超小型ヘリコプターの価格は、僅かルアー2個分。つい最近まで、仕事の関係で1千万円程度の農薬散布用無人ヘリコプターを目前にしていたので、この価格には驚くばかり。まさか、税込み3千円で"ラジコンヘリ"がこの手に入るとは思ってもみなかった。操縦してみると、かなり面白い。最初は何度も墜落し、壊れる前に飛ばせるようになるのかホント不安だったが、熱中していたらみるみる上達。小さな部屋でも壁や天井にぶつけるスリルを味わいながら楽しめた。残念なのは1回の飛行時間が僅か5分と短いことと、150回のフライトで充電式電池がダメになり買い替えが必要なこと・・・つまり使い捨てのラジコンだったことだ。
天気:雨後曇り 水温:23.5℃ pH:不明
釣果:0匹
今日は昼間が一番長い日である夏至。朝飯前の一勝負って感じで、早起きをして釣り場に立つ。朝まで降り続いた雨により河川の濁りは強い。予想はしていたのだが、上流域から大量のゴミが流れ込んでいる。ゴミの塊を避けながらタイミングを見計らってルアーを打ち込み反応を伺う。濁り水の中で実績のあるエンゼルキッスから始め、アスリート、ゾンク120、TKLMと順に試す。釣れる時は開始直後の数投で竿が曲がるのだが、ここまでルアーをローテーションしても結果が出なければ諦めるしかない。僅か1時間半でギブアップとなった。
昼飯を食べてから場所を変えて再び釣行。1か所目は全く魚っ気がなかったので15分程で退散となった。実は2か所目が本日大本命の場所。流れの具合は丁度良いのだが、期待していたボラっ子の群れが入っていない。むやみに移動を続けると唯でさえ魚っ気が少ない場所で、魚が寄り付かなくなってしまうので1本のクイになったつもりで静かに黙々とキャストを続ける。ポップライダーのポッピングを繰り返していると、バシッとバイト。ルアーがしっかり水中に消え、手ごたえを感じたのだがフックオフとなった。サイズは多分セイゴサイズ。魚は群れているハズなので周囲を丹念に探ったが、後が続かない。攻め方を変えようと、リップが折れたラパラCDファーストシンキングモデルをリップレスに改造したブッ飛びのCDFSを試す。すると直ぐにバイト。直後に水面が割れ、ルアーが吹き飛ばされてフックオフ・・・思わず頭を抱え込んだ。
その後、リップを折ったB太80、ド定番のローリングベイト、ザブラミノー、リップスライドを試すが無反応。再びポップライダーに戻して「ボコッ、ボコッ」と水面を賑わせていると再びバイト。「今度こそは」とすばやくハンドルを回してフックアップ。竿先が引きこまれ確実にフッキングしたと思ったのだが、またしてもフックオフ。チャンスが3回もあったにもかかわらず、魚をこの手に出来ず焦りさえ出てきた。「何とかして1本釣り上げたい」と懸命にキャストを重ねたが、その後は不発に終わりギブアップとなった。
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2008/6/15 県西部地区の某河川
天気:曇り時々晴れ 水温:19.8〜21.5℃ pH:不明
釣果:2匹(コイ)
朝飯をゆっくり食べて出撃。このところの貧果に呆れながらも、飽きずに竿を振る。1か所目はポップライダーを投げまくってキビレとスズキを探すが、一度も魚の気配を感じないままダラダラと1時間が経過。例え半日費やしても魚の顔は拝めそうもないので、この場から退散となった。草むらを移動中、足元にいた赤色のド派手なヤマカガシに気がつき、体が固まった。先週の釣行ではメーターオーバーのアオダイショウを岸際で目撃したこともあり、蛇が出没する季節になったことを改めて認識する。今のところマムシは見ていないが、湿り気のある雑草が生い茂る河川敷や野池の堰堤は、カエルやネズミ、モグラなど蛇の餌となる小動物が沢山いるので危険地帯。もし噛まれたら、どんな蛇だったのか判断できるよう予め図鑑などで特徴を確認しておくべきだろう。因みに、「マムシを見た」なんて話をよく聞くが、アオダイショウの子供と誤認されている場合が多いようだ。アオダイショウの子供の頃の模様はマムシにそっくりなのだ。いずれにしろ、備えあれば憂いなし。陸っぱりでは長靴を履いて釣りをするのが懸命だ。
2か所目では、ビーフリーズ、X-80SWにナマズの着水同時バイトがあったのだが、いずれもフッキングには至らなかった。久しぶりに魚の反応があったので嬉しくなってキャストを重ねたが、その後は続かず次の場所へと移動する。ここからはお決まりの車の機動力を活用したラン&ガン。足早に2か所をチェックした後に辿り着いたのが、水門のあるポイント。1投目、流れ込みの中にビーフリーズLB-ESを落とすといきなりヒット。激しいファイトの末に姿を現した魚は予想していなかった金色に輝くコイ(65cm)だった。リリース直後の2投目もヒット。先に釣ったコイよりもファイトは激しく、水中で銀色に輝いていたので、スズキの姿を思い描いていたのだが、浮いてきた魚はまたしてもコイ(55cm)だった。
これらのコイはよっぽど腹が減っていたようで、ルアーをパックリと吸い込んでいる。フッキングの様子から、スレ掛りではないことが明白だった。コイ達の活性が上がってきているということは、他の魚の活性も上がっている可能性が高い。周囲を丁寧に探り反応を伺ったが、期待したドラマは起こらず不発に終わった。その後、2か所を巡り、ウィグルワート、TDポッパー、スキッタープロップ、スライトエッジを投げまくって撃沈。本日の釣行でも、なんとなく残尿感があるような釣りとなった。そろそろこの状況から抜け出さなければ。
2008/6/14 県西部地区の某河川
天気:晴れ後曇り 水温:22.5℃ pH:不明
釣果:0匹
朝、NHKテレビを見ていたら突然、地震緊急速報が流れた。「えっ、なに?」と画面を確認していると、直ぐに東北の山間部で地震が発生した事を告げるニュースが飛び込んできた。岩手県、宮城県で震度6強の大地震が発生したとの事。速報が流れてから僅か数秒間しか猶予がない状況で、一体何が出来るだろうかと思いをめぐらす。「岩手、宮城内陸地震」に関する特別番組を見ながら、静岡県が設置している災害関係の情報提供サイトであるサイポスレーダーを確認すると、分単位で余震が次々と起きていた。つくづく、東海地震ではなくて良かったと思うのだが、いつ起こるのか判らない地震に対し、我が家ではどれだけ準備をしているか極めて怪しい。
地震情報に集中していたため、午前中から釣りに出掛ける予定が大幅に崩れ夕マヅメからの釣行となった。久しぶりに訪れた釣り場は貸切状態。岸際にボラっ子達が群れており、アジサシが頻繁にダイブしている。これだけベイトがいれば本命を手にする機会もあるだろうと、静かにウェーデングしてキャストを始めた。開始30分程が経過した頃、背後の岸際でボイルが起こりベイトが弾け飛んだ。メチャ浅い場所なのでスズキではないように思うのだが、捕食音は随分派手。すかさずポップライダーを打ち込んだが反応はない。周囲をつぶさに探ったがワンチャンスもないので、狙いを目の前にあるストラクチャーとカケ上がりに戻した。しかし、再び背後でボイル。即座にルアーをサイズダウンさせビートルナッツを打ち込む。一発で勝負を決めるつもりだったが、何度ルアーを通しても反応がない。
強く吹いていた西風は日没後にピタリと止んだ。流れが穏やかで、本流には魚っ気が感じられない。極力無駄な動きはせず、完璧に流れの中のクイになったつもりでデブニョロ、ザブラミノータイダル、ザブラミノー、ザブラバイブ、ヨレヨレなどアレコレと試す。時間だけが刻々と過ぎ、ワンチャンスもなく空しいキャストが続いたため早めに切り上げた。
2008/6/8 県西部地区の某河川
天気:曇り 水温:22.0℃ pH:不明
釣果:0匹
今日も懲りずに釣り場に立つ。朝まで降っていた雨の影響で水位が高い。適度な濁りが入っているので期待で胸を膨らませながら竿を振り始めた。魚がいれば数投で結果がでるハズだが、いつまで経っても竿は曲がらない。小1時間程、持参したルアーをアレコレ試すがコツリともアタリはない。少し離れた所では、ケリがけたたましく鳴き叫びながらトンビを威嚇している。何処かにケリの巣があるようで、トンビだけでなく近くを飛ぶカラスも追い払っている。体は小さいのに気の強さはピカイチ。攻撃の矛先がこちらに向かないことを祈るばかりだ。
どてっぱらに「地球エコ号」と大書された飛行艇に手を振りながら、「今日も駄目っぽいなぁ〜」と呟く。この場所で実績のあるローリングベイト、レンジバイブ、リップスライドを中心に、ザブラミノー、X-80SW、アスリート、ラパラCDなど信頼がおけるルアーを試すが反応はない。苦戦しているところに相棒Sが登場したが釣り人が変わっても魚は釣れず、技量ではなくルアーに反応する魚がいないことが明白になった。2時間弱程でギブアップした彼の後姿を見ながらキャストを続けたが、ワンチャンスもなくこちらもギブアップとなった。帰る時に、岸際でメーターオーバーのアオダイショウを発見。近づいても逃げる様子もないので、前から後ろからじっくりと観察する。神様の化身かもしれないので、今後の好漁を祈願してその場をあとにした。
天気:晴れ後曇り 水温:21.0〜22.5℃ pH:不明
釣果:0匹
早目に昼飯を食べての釣行。次第に南風が強まる中、期待を込めて竿を振り始めた。岸際にはベイトがいるのだが、私の操るルアーへの反応がない。30分程、アレコレと試している時に相棒Sが登場した。想定している時合までにはまだ時間があるため、プレッシャーを余り掛けないようにしながら丁寧なキャストを心掛ける。アジサシに対し果敢に攻撃を仕掛けるケリや、青く輝くカワセミの美しい姿に目を奪われるが、指先から竿先まで神経を張り巡らせてチャンスを伺う。流れの具合は良く、水量も十分で完璧な流れのヨレが目の前に広がるのだが魚信はない。
いつしか3時間が経過し、諦め掛けていたところでビーフリーズLB-ESにカツンとアタリ。力強い引きになすすべもなくフックオフ。魚の正体が判らないまま、すぐさまルアーを回収し同じ場所でトウィッチをすると再びアタリ。しかし、これもフッキングには至らずガックリとうなだれる。魚の反応があったので、周囲を徹底的に攻め立てたがその後はワンチャンスもなくギブアップとなった。
狙いをサツキマスに変えた相棒Sと別れ、私はココイチのイカカレーとマンゴープリンで空きっ腹を満たしてから第2ステージに突入した。目の前を行き来するカワセミを見ながら、ナマズ狙いでキャストを繰り返す。雰囲気はとても良いのだが何故か反応がない。周囲を注意深く観察しても小魚一匹見つけることが出来ない。ここで粘っても無理っぽいので次の場所へと移動。流入水が泡立っているので嫌な予感がしたのだが、案の定、ここでも魚の反応はなかった。このままではボウズ確定になりそうだったので、車に乗り込みラン&ガンでこの水系のポイントをつぶさにチェックすることにした。しかし、どこへ行っても魚の気配が感じられない。おまけに、いつもならプカプカと浮いてくるミシシッピアカミミガメの姿すら確認できない。
上流域にある事業場から有害物質が流れ出ているの可能性もあるのだが、今の時期で一番有力なのは水田の除草剤の影響だろう。近年は田植後1〜2週間経過してから使う除草剤が主流であり、今が丁度、この時期と重なっている。水田で使う除草剤は昔に比べ遥かに魚毒性が低く、魚が死んで浮かぶようなことはないのだが魚の活性を著しく低下させているハズだ。必殺のジッターバグを引き倒してもナマズの反応はなくギブアップ。車に乗り込み1時間掛けて第3ステージへ移動した。期待を込めて釣り場に立つと、外国人数人が投網を投げている。竿を振らずに暫く様子を伺っていたが、投網に魚が入っている様子もなく納竿とした。
天気:雨 水温:17.0〜19.0℃ pH:不明
釣果:0匹
少しだけ早起きをして釣り場に立つ。このエリアは午前中にイイ思いをした事がなかったのを竿を振り始めてから思い出した。徐々に強まる日差しの中、黙々とキャストを続けたが全く反応がないので1時間弱でギブアップ。2か所目も魚っ気がなく途方にくれる。流入水は澄んでいるのだが、本流の濁りがきつい。状況がこの逆だったら爆釣間違いなしだと思うのだが、「たら・れば」をいくつ並べても魚は釣れないのは明白。次の場へと移動した。
この場所は、前夜、一旦ダメ出しをしてお蔵入り目前だったベイクラップでポロリと小さなスズキが釣れた場所。改めてポイントを見渡すと、いかにも釣れそうな場所なのだが、完璧なまでに魚っ気がない。シャローエリアをポップライダーで広範囲に探るが沈黙が続く。ベイトの姿を捜し求めつつ移動しながら、次回の釣行時に役立てようと地形を脳裏に刻んだ。こういう地道な観察が、次の釣果に結びつくと私は信じている。コンスタントに魚を上げるには、運だけに頼らない日々の積み重ねが必要なのだ。
一度も魚の姿が見られないような水系に別れを告げ、次の場所へと移動した。入ろうと思っていた場所に先行者の姿が見えたのでテンションが下がったが、駐車スペースにあったのは相棒Sの車だった。すぐさまメールを打って様子を訊ねると、こちらの水系も不調らしい。私が最も信頼している魚群探知機であるアジサシは周囲に飛んでおらず、益々気分が沈んでゆく。アジサシには種類が幾つかあるので、良く見る鳥がアジサシなのかコアジサシなのか、はたまた違う種類なのか詳しくは知らないが、この鳥を見るたびに未来少年コナンを思い出す。今時はコナンと言うと名探偵コナンになってしまうが、私の世代は断然未来少年コナンの方なのだ。因みにアジサシは、子育てのために4月末から5月に掛けてオーストラリアやニュージーランドから5,000キロを飛んでくる渡り鳥らしいので大切に見守らなければならない。
少しずつ移動しながら魚を探し、相棒Sと合流した。岸際にベイトの群れが蠢いているのだが、本命からの魚信はない。ポップライダー、TDポッパーから始め、Xラップ、ビーフリーズ、フローティングラパラ、ザブラミノー、リップスライド、レンジバイブ、ローリングベイトなど次々に繰り出し反応を伺う。私達が与えるプレッシャーを魚達は嫌っているようで、相棒Sが移動し少し経つと散発的にスズキのボイルが始まった。私は1本のクイになることを心に決め、無駄な動きを排除し静かにキャストを繰り返す。流れのヨレの中に狙っている魚が潜んでいるハズ。流れの中をスローにデブニョロを通していると、ルアーの真横にスズキが出た。魚の姿を間近に見たため、なんとか釣ろうとアレコレ試したが、竿は曲がることもなくギブアップとなった。潜んでいる魚を獲るには、もう少し努力が必要なのだろう。
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