
擬似餌の玉手箱トップ>FishingReport>2009年1月
天気:雨 水温:13.0℃ pH:不明
釣果:0〜1匹(ボラ)
前夜、激しい風雨が吹き荒れた。まさに大嵐って感じだったので今日の釣りは諦めていたのだが、相棒Sからメールが入り重い腰を上げる。いつもと違って気分が前に出なかったのは、天気のせいではなく久しぶりに荒れた掲示板が原因。日頃の釣行記の内容や、今回話題になったキャッチ&リリースについてのコメントが読者に不快感を与えていたようだ。勿論、自分の過去の過ちや経験に基づきコメントしているのだが、言葉足らずの状態で断定的に記述をしたため反発をかってしまったのだ。今回の件で反省すべき部分はしっかり反省しなければならない。
しかしその一方で、現在危機的な状況にある近隣釣り場特有の問題を少しでも改善するためには、ここを訪れる釣り人に対してキチンとメッセージを送ることも必要だろう。当然、このことに反発する人もいるだろうが、その一方で賛同してくれる人もいると信じたい。5年先、10年先にこの釣り場がどうなるのか、今そこで竿を振る私達が考えなければならない問題だからだ。釣り場でちょくちょく地元の人達と話をするのだが、ある時、「昔は水がきれいで、ここで泳げたんだぞ」なんて言いながら、吸っていたタバコの吸殻を水辺に投げ捨てた人がいた。「その時代を生きてきたあなたが、この川を汚したのではないか」と突っ込みたくなるのをぐっと我慢してその場から去ったことがある。長い間、釣果第一主義でガツガツと釣りをしてきたため、反省すべきことや恥ずべきことも沢山あるのも事実。これからは罪滅ぼしと恩返しで、自分が出来ることをコツコツとやっていこうと思う。So Say We All!So Say We All!
雨の中、カッパを着込んで竿を振る。泥濁りなのだがベイトはかなりいるようなので期待しながらヨレヨレで反応を伺う。何かが時折、コツコツとあたるのだがルアーを咥えるという感じではない。蝦夷ミノーに交換し、魚がいるであろうポイントを数回通していると明確なアタリがあった。魚は確実にルアーを咥え、竿を立てた際に一瞬魚体が水面に出たのだがフックオフ。魚種はセイゴかウグイか、それともボラなのか・・・。次なるチャンスを期待して竿を振り続けていると、少しの間、雨が上がって日が差してきた。すると目の前に突如、虹が出現。その虹の足は、対岸の水際からぐいっと伸びて大きな弧を描いている。しかも、虹が水面に写りこみ、円のように丸い虹になっている。暫く見とれていると直ぐ近くに新たな虹がぼんりと出来始め、オーストラリア遠征でかつて見たことがある2連の虹が出現した。さすがにコレには感動。「何かきっと良いことが起きるに違いない」と吉兆のしるしを見つめながらアレコレと願いを込める。
他の釣り場で竿を振っていた相棒Sが登場。情報交換をしながらキャストを続ける。次にアタリがあったのはゾンク。このルアーは濁った状況の中で使うと、時としてグットサイズが飛び出るので期待していたどおりの結果・・・と一瞬、思ったのだがフッキングには至らなかった。その後は、用事があって私は一足先に納竿となったが、雨脚が強まる中、相棒Sはじっくりと竿を振ったらしい。彼はボラを1匹釣り上げ、正体不明の魚を1匹ロストして納竿。どこかに必ず魚はいるハズ。少しの間、魚探しに時間が掛かりそうだ。
2009/1/26 県西部地区の某河川
天気:曇り 水温:11.5℃ pH:不明
釣果:0匹
ねぐらに帰る鵜の大群を眺めながら釣り場に入る。スタートはちょっと珍しいラパラSSRのシンキングモデル。巷では話題に上らないルアーなのかもしれないが、ルアーのバランスは良く、風に乗って良く飛ぶ。派手なキンギョカラーのルアーが水中でヒラヒラと泳ぐ様子をチラ見しながら、何処かでボイルが起きないかと周囲に気を配る。続いてエコギアのプレミアムBM125Fバラマンディスペシャルを投入。コノシロやサッパを捕食しているスズキがいれば、必ず食ってくるようなフォルムをしているのだがコツリともアタリはない。濁りが入っていればトリッキーな演出して魚を引きずり出せそうなのだが今日はそんな感じではない。続いて飛距離が伸びるザブラバイブ、フラッタースティックを試すがこちらも不発。徐々に水位が上昇する中、手前と向こう側で流れが逆転しており潮目でボラが跳ね始めた。上げ潮でベイトが入って来たようなので、これを逃してはならじと、シードライブ、ビーフリーズS、シンキングシャッド、蝦夷ミノー、TKLM9/11、ハニートラップ95と次々にブチ込むが魚には相手にされない。
頭上を飛ぶのが鵜の大群から航空自衛隊のAWACSに変わったころ、最初に戻って使っていたラパラSSRシンキングにバイト。確かに魚信だったのだが、バックリ食ってくるようなアタリではなくフッキングには至らなかった。魚がいることは判ったので反応するルアーを探すため、サラナ、プレミアムBM125Fバラマンディスペシャル、ラパラCD9、ZBLシステムミノー11Fタイダル、ヨレヨレと節操もなく手を出す。しかし4時間竿を振り続けて1バイトしか取れず、途方に暮れてギブアップとなった。・・・日が変わって、某港湾で102cm、6.2kgのランカーが上がったという情報を得た。スズキはコンディションの良い大きな魚から産卵に入り、大きな魚から戻ってくる。産卵後の巨大魚が射程距離内に入るのがいつになるか楽しみ。今にバチ抜けの時期も迎えるので、持参するルアーの中身も徐々に変えてゆく必要がありそうだ。
天気:晴れ 水温:11.5℃ pH:不明
釣果:0匹
西風が強く吹く中、夕マヅメからの釣行。釣り場に立ち周囲を眺めると水鳥がアチコチに散らばり水中に潜って魚を追いかけていることに気が付いた。ベイトは拡散しているようで狙いを絞りにくかったため、広く探れるルアーをボックスの中からいくつか見繕う。本日のスタートに選んだのは昨年からサーフで実績が上がって来ているDフラット。遅ればせながら初めて試すこのルアーは3本フックで、昔懐かしいヘドンのカズンみたいに曲がりくねったフォルムをしている。ルアーを手に取って腹から尾に掛けて触ると、曲線とエッジをうまく組み合わせたなという印象を受ける。最初は近回りを探り、徐々に飛距離を伸ばして広範囲をチェックする。フルキャストを始めると、真ん中のフックにラインが絡むようになってきた。飛行姿勢が乱れるようなヘタクソなキャストをしているのが原因なのかも知れないが、フックサイズを上げてダブルフックにすればどうだろうか? 腹側にオモリを貼ったらどうだろうか?・・・などと考える。
開始20分、上げ潮でベイトが入ってきたようで、ボラやセイゴだけでなくウグイらしき魚も跳ね始めた頃だ。時合の到来かと思っていたところでDフラットにバイト。今日もワンチャンス勝負だとキモに命じていたのだが、残念ながらこのバイトは取れなかった。セイゴがいるのは目視できたため、ルアーサイズを落として様子を伺うことにした。ビーフリーズS、ローリングベイト、ニョロニョロ、ラパラCD9と相次いで投入したがコツリともアタリはない。
いつしか満潮を過ぎ、下げ潮が効いてきた。スキッターポップでポコポコやった後にオーストラリアの釣具店でも姿を見るようになって来たサラナの投入。続いて、フラッタースティック、スーサン、エンゼルキッス、ZBLシステムミノー11F、TKLM9/11、ラパラSSR、など何ら戦略も持たずに持参したルアーを順番にアレコレ試す。「こんな攻め方ではきっとダメだろうな」と思いつつも設定していた終了時間ギリギリまでルアーを投げまくる。そして本日の最後に取り出したのはハニートラップ95S。根掛かり覚悟のギリギリのラインを狙って極スローにリトリーブしてみたが、これも不発に終わりギブアップすることにした。長年使っているダイワのエンブレムZ2000iAからのシャリシャリ音が耳障りになってきた。メーカーにオーバーホールを依頼すると高くつくので、自分でラインローラー周辺を分解してメンテナンスをする必要がありそうだ。
天気:晴れ 水温:11.5℃ pH:不明
釣果:0匹
昨日とは違い朝から遠州名物"からっ風"が吹き荒れ、気温がグッと下がって震え上がる。日中は、腕時計の電池交換で時計屋に行った後、その足で釣具店をはしごする。特に欲しい物もなく、中古コーナーをチェックして、普段ほとんど見ない釣り雑誌を手にしてパラパラと眺めた。気になったのが掲載写真における魚の持ち方。スズキのように大きく重い魚は、下あごを持ってぶら下げるような、いわゆる「バス持ち」は極力避けるべきなのだが、結構、そんな写真が多い。魚類の専門家によると、水の中に住んでいる魚は水から出されてぶら下げられると、自分の重さに耐えられず骨格と筋肉組織へのダメージが非常に大きいとのこと。過去に私は、豪州の釣りガイドにも持ち方を度々注意されているので、魚の持ち方が気になるのだ。魚を持つ際は、十分手を濡らして体温を下げてから。片手で下顎、空いた方の手で柔らかい腹を支えてやるのが正解。顎と尾っぽの2ヶ所を持つのは背骨に負担がかかるのでダメ。片手で顎を持ってぶら下げるのは、もってのほからしい。
最悪なのは、ランディングが下手で散々魚を弱らせた後でネットですくい、ネットに絡んだルアーを外してから魚を取り出している人。息も絶え絶えになった魚の写真を2〜3枚撮って、さらに魚をぶら下げた写真を1〜2枚。ベタベタと魚を触りまくった後でやっとリリース。本人はリリースしたと思っているかもしれないが、きっと4〜5m先の水底で白腹を上にしてひっくり返っているだろう。キャッチ&リリースでベターなのは、魚を引き寄せた後にボガグリップ等で下顎を掴み、水から出さずにルアーを外し、その場で写真を撮ること。「魚を網ですくわなきゃ」と思う人は、釣りの経験が浅い人に多いように思う。しかし、片手で竿を持って暴れる魚をコントロールし片手で網を持って魚をすくうという動作は、経験を積んだ人においても難しいのだ。
足場が良いのに何故かネットで魚をすくいたがる人がいるのは、メディアの影響を強く受けているからなのだろうか。それとも、足元まで引き寄せた大魚をバラした失敗からなのだろうか・・・。過去の失敗から学んでネットを使うようになったのかもしれないが、ネットを使うことによる失敗も数々経験しているハズ。魚の事を考えたら、ネットを使わない方が良いのではないだろうか。かく言う私も、足場が高かったり、管理釣り場で細いラインを使いスーパーレインボーを掛けた時はネットを使っている。自己矛盾も十分承知の上なので、心苦しいのは確かなのだ。魚のダメージが少ないゴム製ネットで、大きくて軽いヤツがあればと思うのだが、中々そのような商品にはお目にかかれないのが残念だ。
さて、夕マヅメからの釣行は、ビリケンのトウィッチでスタート。風に乗せてルアーをブン投げて、広範囲に探りを入れるが無反応。続いてZBLシステムミノー11F、ザブラバイブ、蝦夷ミノーを相次いで繰り出す。30〜40cmのボラが跳ねるので、魚は何かしらいる様子。フラッタースティックのスローリトリーブをしている最中に「ぶにゅっ」と魚信があった。ゴミなどではなく、明らかに生命反応だったが後が続かない。期待して投入したTKLM9/11も不発に終わる。
相棒Sが登場した頃、水中にはベイトの影がチラつき、ギラッ、ギラッと銀色に輝いている。ベイトのサイズに合わせ、ビーフリーズLB-SとビーフリーズSのトウィッチングで誘いを掛けたが、こちらも不発。その後、ザブラバイブでワンチャンスあったのだが、フッキング出来なかった。一方、離れた所で竿を振っていた相棒Sは、開始2投目でバイトがあったらしい。射程距離内に本命魚はいるようだがルアーに中々反応しない。釣れる時には簡単に釣れるのだが、ダメな時は本当にダメなのでギブアップした。帰宅後、コタツに潜り込んで映画を見ていると、久しぶりに竿を振ったらしいアルフ君から70cmを釣ったとのメールが届いた。やはり極寒の中でも、釣れる人には釣れる。釣りは熱心なだけではダメで、センスが大切。センスがイイ人は、たまに竿を振っても釣ってしまうのである。彼はホント凄いな。
天気:曇り 水温:11.0℃ pH:不明
釣果:0匹
一足先に釣りをしている相棒Sから「釣り人が6人いる」との情報が入っていたのだが、到着した時には2人が帰っていた。魚は釣れていないようで、先行者の4人グループは座り込んで雑談しているような状況だった。自分達はそれほど大きな声で話しているとは思わないのだろうが、昼間とは違い夜は声が通るので彼らの会話が丸聞こえ。もしここが、近所に民家があるような場所で夜な夜な釣り雑談が繰り返されるとすれば、釣り人に対する地元住民からの御批判の的になるだろう。自分に振り返って、気をつけなければいけないなとつくづく思う。
人様の雑談を盗み聞きしに来たわけではないので、釣りに集中する。日中は非常に暖かく、気温はこの時期にしては異常と思われるような20℃近くになった。しかし、夜からは遠州名物の季節風がバンバン吹き荒れ、気温が一気に下がっている。今回は、メチャ釣れそうなのだが何故か実績のないTKLM9/11から始め、ヨレヨレのスローリトリーブで流れの中を探る。前日までの雨による影響で時々ゴミを拾ってしまうのだが、フックにゴミが絡まった際の感触は今の時期のショートバイトに似ているのでドキドキしてしまう。
開始1時間弱、コモモの後に投入したサラナにバイト。明確なアタリだったので思わずアッと声が出る。このワンチャンスを手にするのと逃すのでは雲泥の差。逃した場合は、その後の展開がホント厳しくなってしまう。スズキは群れているので、周囲には他の魚が沢山いそうなのだが何故か毎回単発なのである。その後はフラッタースティック、エスフォー、蝦夷ミノー等をアレコレ投入したがいずれも不発に終わった。久しぶりに登場したT.Mさんから、年明けに某所で20本釣ったという話を聞いた。まさしく入れ食いだった様子。私は未だかつて、そんな至福な時間を味わったことがないので、「釣れる所は釣れるもんだなぁ」といたく感心しながら帰途についた。
天気:雨 水温:9.0℃ pH:不明
釣果:0匹
夕方から出撃しようと思っていたが、雨が降り始めてしまったのでルアーのフックを交換しながら暫く様子をうかがう。先日から使い始めたガマカツのトレブルRB MHが好調なので、新たに買い足してミノーのフックをセッセと交換する。因みに小型のシンキングペンシルには、バレーヒルのトレブルフック302がベストマッチ。1軍ルアーは殆どこれらのフックに入れ替わり、気分が一新する。2時間程すると小降りになってきたので、意を決して愛車に乗り込んだ。こんな日に竿を振る人間は極めて限られているに違いない。案の定、釣り場に立つまで、誰にも会わなかった。
スタートは久し振りに手にしたエスフォー11。このルアーは流れの緩いフラット・シャローエリアで絶大な効果を発揮する。発売後数年経過しているが、スローリトリーブでボディをうねらせながら引き波を立てて泳ぐアクションは未だ色褪せない。エスフォー11で広範囲に探った後、アイルマグネットミノー9Fを投入。このルアーはオーストラリアのヒンチンブルックアイランドでガイド達からバラマンディ攻略ルアーとして愛用されている。トウィッチでの反応が良く、小さいながらも飛距離が伸びて重宝するのだ。フルキャストして、時折トウィッチを織り交ぜながらテンポ良く魚を探す。「本命がいれば、この2つのルアーのどちらかに反応するだろう」と思っていたのだが空振りだった。
この一帯にいるベイトは小さいようなのでスーサンを取り出し、潮目の中を通すように試してみる。最初はストレートリトリーブから。続いて、トウィッチングでベイトが逃げ回る様子を演出。ワンチャンスもなくボックスの中にお引き取り願った。このルアーは東京湾奥の釣りでは人気があるようなのだが、正直言ってイマイチ私にはピンとこない。魚を1匹釣ったら片目が何処かに吹き飛び、フックハンガーが捻じ曲がってしまった経過もある。プロデュースした村岡氏と数回メールをやり取りさせて頂いたが、やはり非常にデリケートな作りなので無理は禁物らしい。このルアーで釣果を上げるには、きっとドンピシャに嵌るシチュエーションがあるのだろう。使いこなすまでには時間が掛かりそうだ。
雨の中、結果を早く出したいので、実績のあるルアーを次々に投入する。エゾミノー、タイダル、TKLM、コモモ、ザブラバイブ、フラッタースティック・・・どのルアーも不発に終わってギブアップ。テクニックや使うルアーがどうのこうのというレベルではなく、多分魚がいないのだ。水温もグッと下がったので、天候回復と潮周りが変わるまで我慢するしかないだろう。さて、明日はバトルスター・ギャラクティカで人気急上昇中の米ロサンゼルス出身、韓国系アメリカ人でカナダ在住中のグレイス・パークが初来日するのだ。是非、お会いしたかったが、とても残念だ。
2009/1/17 県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:11.5℃ pH:不明
釣果:1匹(スズキ)
夕マヅメ、ド干潮からの釣行。2本フックのプラスチック製リップルポッパーを引き倒した後、スキッターポップでポッピング。どこかに必ずトップウォーターに反応する魚がいると思うのだが、私が思い描くようなストーリー展開にはならない。周囲を探っている最中、うっかりストラクチャーにスキッターポップを引っ掛けた。自分の未熟さに呆れながら、竿を煽ったりラインを弾いたりして格闘していると運よく回収できた。手元に戻ったルアーをチェックすると、交換したばかりのガマカツのトレブルRB MHが1本ポッキリと折れている。針が折れるほど無茶なことはやってなかったのだが、余りにもあっけなく折れていたので驚いた。このフックについては、「掛かる、強い、錆びない、最強のフック。」なんてコメント付きで紹介されているが、弱点はズバリ、折れることだろう。1本100円以上もする高いフックなので、折れた部分を見つめながらガックリする。昔、ダイワから非常に硬くて針先が鋭いソルト用シングルフックが発売され、ナマズ釣りで愛用していたのだが、あれも結構な頻度でポキポキ折れたことを思い出した。柔らかいフックは伸びるのだが、硬いヤツは力が掛かるとポッキリといっちゃうのだ。トレブルRB MHをバーブレスにしてナマズ釣りに使ったらどうなるか、とても興味深い。
トップに反応がないためマグブル、蝦夷ミノー、ニョロニョロ、ザグフラッシュを矢継ぎ早に投入するがいずれも不発。目の前に潮目ができ、イイ感じになってきたのでヨレヨレを手にする。日没後、強くなってきた西風にルアーを乗せてフルキャスト。潮目の中で、ヨロヨロと泳ぐようにスローリトリーブを繰り返していると、ブルッと魚信が手元に伝わった。サイズは不明だが、確実に魚がいる様子。反応があった場所を中心に数回ルアーを通すが空振り。ZBLシステムミノー11Fタイダルを通しても反応がないため、最後の望みを掛けてフラッタースティックを取り出した。このルアーは飛距離が伸び、適度な引き応えがあるため飽きずに長時間使い続けられる優等生ルアー。店頭税込み価格で1,000円を切れば、利用者はグッと増えると思うのだが今はまだマイナーな存在なのかもしれない。
指先に神経を集中しながらフラッタースティックをスローに引くことを繰り返す。ふと、ラインが水の流れとは違う方向へ動いた事に気が付いた。念のため、素早くハンドルを回してみると、ラインが水を切り裂き、直後に水面が炸裂した。竿を持つ手には魚信らしいアタリは何もなかったのだが、魚はとっくにルアーを咥えていたのだった。暴れる魚を慎重に引き寄せ、足場を確保してオーシャングリップで掴む。先日釣った魚と同じで、頭はデカいが体はほっそり。サイズは75cmあった。リリース後、2匹目を狙って黙々と繰り返しキャスト&リトリーブを繰り返していると、かすかにブルッと魚信が手元に伝わった。いわゆるショートバイトでフッキングには至らない。多分、大きな魚が大量の水と一緒にルアーを吸い込み、一瞬にして吐き出したのではないだろうか。その後、コモモ、ビーフリーズS、T.Dペンシル、ワンダースリムなどを投入したが不発。真夜中まで頑張ったが降参した。
今の時期のバイトは本当にシビアで、ぼお〜としていると全く気が付かない。私はシンキングペンシルを使っている時のショートバイトを取るために、管理釣り場で習得したテクニックを流用している。ロッドは水平に構え、リールの脚部を中指に乗せ、親指と人差し指を軽く竿に添える。ここで大切なのは竿を握り締めないこと。あくまでも指の上に軽く乗せるだけというイメージだ。竿尻はフローティングベストの硬い部分やぶら下げているオーシャングリップ、ボガグリップに当てる。こうすることで、かすかなアタリの振動が増幅されて体感しやすくなるのでお試しあれ。リールはハンドルを掴んで回すのではなく、人差し指をアーム部にあてがい「の」の字を書くようにゆっくり回す。ルアーとライン、竿は出来るだけ一直線になるようルアーの流れに合わせて竿をフォローすればアタリが取りやすいだろう。
天気:晴れ 水温:12.5℃ pH:不明
釣果:0匹
夕マヅメからのスタート。先行者は少し離れた所に1人のみ。水面をじっくり見ながら立ち位置を考えていると、頭上をAWACS(E-767型)が轟音とともに飛び去ってゆく。デッカイ円盤を背負ったこのボーイングは、多分98年から航空自衛隊浜松基地に配備されているヤツ。高性能レーダーを積んだ空中警戒管制機なのだが、私のために水中に潜むスズキの居場所を教えてくれないだろうか・・・と真剣に想ってみたりする。
本日もボラストからスタート。続いて、時合待ちの運だめしで、ウッド製3本フックのリップルポッパー、プエブロのマグブル、T.Dペンシル、チャムペンを矢継ぎ早に投入した。これらはボイル対策で用意してきたルアー達。いつボイルが起きても良いようにキャストフィーリングと動きを確認しておく。ここまでは、自宅を出発する前に決めてあったのだが、次のルアーは状況を考えて真面目に蝦夷ミノーをチョイス。遠州名物の"からっ風"に乗せてブン投げ、スローリトリーブを繰り替えす。
夜空にはオレンジ色の大きな満月が上り、何も反応がないまま時間だけが過ぎる。先行者はいつの間にか帰り、新たに1人来たが、彼は15分で撤収。この時期、釣り場で30分も経たない内に帰る人が非常に多いのだが、やはり防寒対策をキッチリやっていないと耐えられないだろう。仕事帰りにチョロッと竿を出して、魚が釣れるほど甘くはないハズ。因みに今日は、軽くて暖かなダウンジャケットを着込んできたので体温を長時間保っていられそうだ。釣りをしている時に、カモやウが水面に浮いているのを頻繁に見る。彼らは使い捨てカイロなど持たないのに、水に浸かっていても凍え死なないのは空気を沢山含んだ羽毛に包まれているから。自然界に見習うことは多いのである。
気がつけば2時間半が経過・・・。反応がないままB太80、ビーフリーズS、コモモ、ワンダースリムと徐々に1軍ルアーを投入し、予想している時合に近づいたので本気モードに切り替える。たまにボラは跳ねるのだが、期待していたベイトの群れが回って来ない。少しすると潮目が目の前を通り過ぎ、一瞬水面でベイトが動いた。絶対に本命の魚がそこにいる・・・ここで、昨日の功労者タイダルを投入。しかし、愛竿は曲がることはなかった。結局、ボイルは一度も起きず、アレコレと持参したボイル対策ルアーは不発。全体的に魚っ気が乏しい中の釣りとなって寒空の下で撃沈した。連日、コンスタントに魚を揚げるのはホント難しいとつくづく感じた。
2009/1/12 県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:12.5℃ pH:不明
釣果:1匹(スズキ)
今日はショートバイト対策で、1軍ボックスに突っ込んである殆どのルアーのフックをカルティバからガマカツのトレブルRB MHに交換した。このフックは定価で購入すると1箱6本入りで840円(税込み)。1本、140円もするのだ。3本フックのミノーは、全て交換すると本体価格に420円がプラスされるため、軒並み2,000円以上のルアーに変身する。根掛かりでロストしないことを祈るばかりだ。トレブルRB MHの凄いところは、その刺さり具合。フックを交換する際、うっかり指に針先が当たったのだが、吸い付くように刺さった時はちょっとビックリした。このモデルでHクラスがあれば、オーストラリアのバラマンディ釣りで活躍するに違いない。「欠品すると、次の入荷が非常に遅くて困る」と馴染みの釣具店主が嘆いていたが、徐々にこのフックの良さが釣り人に浸透してきている様子だ。
爆風が吹き荒れる中、背中と足先に使い捨てカイロを貼り付け寒さ対策をする。脈を感じられる所にカイロを貼るのが最も効果的なのだが、昨日初めて貼ったヒザ裏の効果はイマイチだった。そこで今回は2枚重ねの靴下の上にネオプレーンの靴下を重ねて万全を期す。先ずは、ボラストからスタート。塗装は貧弱でびっくりするほど脆いのだが、後方固定重心で飛距離が伸び、スローリトリーブでもしっかりした泳ぎをするので結構気に入っているのだ。ボラストで周囲をぐるりと打ったあと、ビーフリーズS、ビーフリーズLB-Sの投入。トウィッチで魚を誘うが魚っ気はない。
時合まで暫く時間がありそうなので、ハニートラップ、コモモ、ワンダー、フラッタースティックなど、アレコレと試しチャンスが訪れるのを待つ。開始1時間が経過した頃、ベイトが動き出し、ボイルが散発し始めた。ベイトの群れが徐々に近くへ移動して来る。すると突然、目の前で捕食音が鳴り響き、水面に大きな波が立った。明らかに大型魚が手の届くような所を泳ぎ、ベイトを追いかけている。「このチャンスを逃したら、絶対に今日は釣れない」と思い、矢継ぎ早に持参したルアーを投入する。ビーフリーズS、B太80、ザグフラッシュ、コモモ、シンキングペンシル各種・・・目の前で起こるボイルの回数は増えているのだが、私の操るルアーは完全に無視。ビジョン110Hi-F、レッドフィンJT、スキッターポップほか数投してはルアーを交換し、反応を伺うがコツリともアタリはない。
時間の経過と共に徐々にベイトの数が少なくなり、ボイルも沈静化してきた。「このままではマズいな」と、あせってきた時、目の前に大きな波紋が出来た。タイミングよくZBLシステムミノー11Fタイダルを打ち込み、リトリーブを始めるとガツッとヒット。魚を掛けた瞬間から相手はデカイ事が判り、ドラグを活用しながら慎重に対処する。中々、姿を見せない魚にドキドキしながら、徐々に間合いを詰めてヘッドライトで照らす。フックはガッチリと上顎に掛かったいたので一安心。口を空けた瞬間にオーシャングリップで掴み、引き寄せた。サイズを測ると84cm。頭はとても大きいのだが、体はげっそりと痩せていた。産卵前にこの魚がルアーを咥えていたら、相当スリリングなファイトを楽しめたに違いない。
その後も、追加を期待してタイダルを引きまくったが反応がない。つい先程まで吹き荒れていた強風がパタリと止み、これを合図に水面はひっそりと静まりかえった。ベイトに付いているスズキの様なので、ベイトと共に何処かに消えうせてしまうのだろう。ワンダースリム、エゾミノー、コモモを投げ倒したが全く魚っ気が消えてしまったので、これにて終了となった。2009年はスタートから好調。この先が、急激に水温が下がらなければ楽しい釣りが出来るだろう。
2009/1/11 県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:13.0℃ pH:不明
釣果:1匹(スズキ)
前日、目にしたベイトが小さかったので、今日は使うルアーをサイズダウンすることにした。トップバッターはビーフリーズS。周囲を隈なく探った後、実績のあるB太80、ローリングベイトを相次いで投入した。体が冷え切らない開始30分以内に、この3つのルアーのどれかで1本を仕留める予定だったが直ぐに計画は崩れ去った。そこでBプランへ移行。ベイトが動き出すまでの時合待ちをするため、前回の釣行で反応があったザブラバイブを手にして、オレンジ色の満月を見ながらキャスト&リトリーブを繰り返す。これで釣れるほど状況は甘くないので、じっくり腰を据えながらフラッタースティック、コモモ、ヨレヨレ、ハニートラップで探りを入れる。
開始2時間が経過・・・ベイトが動き始め、水面がざわつく。寒さに堪えこの時を待っていた。ルアーをビーフリーズSに戻し、トウィッチをすること10分。狙いどおりにガツンと食ってきた。元気溢れるファイトを繰り返したのはガッチリした体型の65cm。産卵前のメスなのか、オスなのか判断は出来ないが、メスだろうがオスだろうが、「釣れちゃった」ではなく、狙って釣った1本は本当に嬉しい。特にこのクソ寒い時に魚を手に出来た事は、ハイシーズンの頃の1本とは全く違う次元の喜びがある。
2本目を期待しビーフリーズSを投げまくるが反応がないためルアーを交換。他にも魚は必ずいるハズなので、B太80、スキッターポップ、ザグフラッシュ、ワンダースリム、ワンダーをブン投げて広範囲をチェックする。しかし、私の思惑は外れ、その後はコツリともアタリはない。いつしかベイトの群れは消え去り、水面が穏やかになった。時合は極めて短い時間で終了した様子。これ以上、粘っても無理っぽかったので納竿とした。
天気:晴れ 水温:13.0℃ pH:不明
釣果:0匹
爆風が吹き荒れる中、出撃。スタートはザグフラッシュから。ストレートリトリーブやトウィッチで誘いを掛けたが不発。ザブラバイブに交換し、リフト&フォールを繰り返していると、フォール時にバイトらしきアタリがあったのだがフッキングには至らなかった。開始30分でのこのワンチャンスをしっかり物にしないと、この時期の釣りは泣きを見るのだ。魚はいる感じがするので、ウォーターモニターを投入。スローリトリーブでの反応を確認したのだがコツリともアタリはない。ここでヨレヨレに交換し、リトリーブの途中でフォーリングを挟んでいると、再度フォーリング時にバイトがあった。
今日はフォーリング時にバイトがあるようなのだが、フックアップ出来ずに時間ばかりが経過。次第に指先と足先がジンジンと痺れてきた。今回は指先と足先の防寒対策を中心にアレコレ考えて試しているのだがイマイチなのだ。リバレイのネオプレーン製グローブの下には、吸湿発熱素材のインナーグローブ。手首の内側には使い捨てカイロを貼り付けた。厚手の吸湿発熱素材の靴下の中には薄手の靴下を履き、長靴の中にクツ用の使い捨てカイロを入れた。おまけに背中にもカイロを貼り付けたので、合計5個のカイロを使っているのだ。にもかかわらず、末端で冷えた血液が体中を駆け巡り、体の芯からから冷え始めている。カイロを贅沢に使い、自分では完璧な防寒対策をしてきたつもりだったが、もう一工夫必要みたいだ。
水面にベイトの動きが見られるようになったので、ぎじたまSEABASSダービーで5位に入賞し注目されたソルティージャックを投入。引き波を立てながら表層を泳がせたが、反応はないので前回活躍した蝦夷ミノーを試す。残念ながら期待を裏切られたので、ド定番のフィード105とコモモに手を伸ばした。魚が反応したのはコモモの方。2連続バイトがあったのだが何故かフッキングしない。フックは決して悪くないハズ。魚が小さいのか、大きな魚がルアーを警戒しているのか不明だが、貴重なバイトをフッキングに持ち込めず思わず頭を抱え込んだ。結局、貴重なチャンスを掴めず自滅。次回は、寒さ対策とショートバイト対策をキッチリ講じてリベンジだ。
2009/1/8 県西部地区の某河川
天気:晴れ 水温:11.0℃ pH:不明
釣果:1匹(スズキ)
年明けは寒い日が続いたので釣行を控えていた。状況は芳しくない気がしたのだが、竿を出す気になったので2009年初釣りにブラリと出掛ける。掲示板にも書いたのだが、昨年末、ぎじたまSEABASSダービー開催後にパタッとスズキが河川からいなくなり、一斉に海へ落ちていった印象を受けた。いつまでも河川内の水温が高い年は、魚がダラダラと産卵に向かうためポツポツと釣れ続けるのだが、急に冷え込んでパッと魚がいなくなった年は、翌年まとまってスズキが戻ってくる可能性が高い。
ランカーサイズが戻って来るXデーはいつになるか判らないが、1〜2月に寒さを我慢して竿を振る人がきっと幸せな気分を味わうハズ・・・と信じたい。釣り場に到着すると、少し離れた所に先行者が3人。手前にいた人に挨拶をしてから釣り場に入らせてもらう。先ずは、フラッタースティックからスタート。このルアーは重心移動機構などという洒落たものは搭載されていないが、自重がありバランスも良いのでぶっ飛ぶ。しかも適度な引き抵抗があるため長時間飽きずに使えるところが気に入っているのだ。一通り探りを入れた後は、ワンダーとニョロニョロの投入。この時期は、いずれも実績のあるルアーなので、指先に神経を集中しアタリを待つ。しかし、残念ながら反応がないので、蝦夷ミノーを取り出した。
ルアーを交換して数投目でコツッと微かなアタリ。すかさずハンドルをグルリと巻いてフッキング。ファイトはかなり力強かったので、ワクワク・ドキドキしながら徐々に引き寄せる。フッキングの状態を確認すると後部フックが1本刺さっているだけだったので、反転する魚の動きに合わせて腹のフックを掛ける。開始30分弱で釣り上げたのは60cmのスズキ。魚体は銀色に輝き、ガッチリとしたグラマラスな良型だった。この時期に釣れる魚は、げっそり痩せていれば産卵後のメスだと考えられるが、立派な体つきをしている場合は、産卵前のメスなのか、それともオスなのか外観からは判断できない。見た目で簡単に雌雄の区別がつけられれば、今後の釣行の参考になるのだが残念だ。
2匹目を狙ってキャストを続けたが不発。先行者の皆さんがいなくなったので、少しずつ移動しながらフィード105、ハニートラップ、ヨレヨレなどを投入し、様子を伺ったがワンチャンスもなくギブアップとなった。今回は、時合がとても短く、アタリも小さいので、魚を手にするのはとても難しい印象を受けた。厳寒期にコンスタントに釣果を伸ばすには、相当な対策を講じる必要があるだろう。
余談だが、蝦夷ミノーは4サイズあるが、他社のスティックベイト(シンキングペンシル)と同様に最大サイズ(11cn、22g)はイマイチ。しかし他の3サイズは、フィールドと狙う魚の大きさに合わせて使えば確実に魚を引き出す力を持っている。金属プレートとウッド素材で作られており、価格が少し高目なのが気になるが、魚は釣れるのでグッと我慢だ。これから暫くの間、登場する機会が多くなるだろう。
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