バラマンディルアーインプレ タイトル 12KB

バラマンディ攻略ルアー・インプレッション
気になるルアーpart1

ミノー・シャッド

part1

part2


トップウォーター

part1

part2


豪州ルアー

part1

part2

part3

気になるルアー

part1

part2


お助けルアー

part1




(ハートの数はオーストラリア遠征必携度合い)

擬似餌の玉手箱>豪州バラマンディ・フィッシング>攻略ルアー・インプレッション



(気になるルアー 前編)

 豪州遠征の際、持って行くルアーには随分悩むが、基本的には「ミノー・シャッド」の前編・後編で紹介したルアーをボックスに詰め込んでいけばOK。限られた時間の中で釣果を上げるには、先人達がふるいに掛けて残っている実績の高いルアーを使うベシ。下記に紹介するルアーは、店頭で見つけ気になって購入したのだが、いずれもまだバラマンディ釣りで使い込んでいない面々。多分、この中で5年先まで生き残るのは1つあるかないかぐらいの確率だろう。これらを使って、楽しい思いをした方は、是非私に教えて欲しい。よろしくお願いします。


K2F122 4KBK2F122

 K-TEN BKFの後継、セカンドジェネレーションとして販売されたK2F142の弟分(2010年8月販売)。金黒オレンジベリーのカラーはK2F122のみに設定されており、まさしくバラマンディー向け。ボートからのショートキャストを繰り返すマングローブ帯での釣りは、搭載されているRユニットや重心移動機構は不要。しかし、海域における岩場地帯のサラシ狙いや広大なシャローエリアでのサーチには重宝するだろう。

 税抜き価格で2,300円という価格にちょっと腰が引けてしまうのだが、パッケージから取り出しそのまま実践投入出来るヘビーデューティーなところがとてもありがたい。バスタックルを使ってテンポ良く使えるルアーであり、強風の中でも安定的にポイントを狙えるため、今後は出番が増えるだろう。



BM125F 4KBプレミアムBM125Fバラマンディスペシャル


 2008年9月の豪州遠征帰りに購入したバラマンディ攻略本Rod Harrison's BARRAに紹介されていたプレミアムBM125Fバラマンディスペシャルに注目。エコギアに問い合わせたところ、「日本人プロスタッフが実際に豪州でバラマンディー実釣を積み重ね、アキュラシー、スイミング、障害物の回避能力、フッキング、耐久性などを絶妙なバランスで完成させたバラマンディー専用モデル」との回答があった。海外専用品で国内の販売予定がないらしいので、わざわざオーストラリアから取り寄せてみた。

 12.5cm、25gのフローティングミノー。現地店頭価格は$29.95、日本円にして3,000円近い超お高いルアーだ。重心移動機構は搭載していないが、重量がありバランスが良いので飛距離は申し分ない。泳ぎは雨後の濁り水で効きそうな力強いアクション。トローリング主体の豪州バラマンディ釣りに、日本のメーカーがキャスティングゲームにこだわりリリースした専用のハードベイトというのが気に入った。パッケージから取り出して、そのまま使えるように太軸フックとリングが使われているのも有難い。カラーも豊富で、バラ釣りで有名な場所をネーミングにあしらっている。今後の遠征できっと活躍してくれるだろう。



ザグフラッシュ 5KBザグフラッシュ95


 2008年6月頃に販売が予定され発注してあったのだが、大幅に発売がズレ込み手にしたのが12月末。豪州遠征には間に合わず、既にスズキは産卵のために海へ落ちているため、購入しても使えずにガッカリさせられた9.7cm、21gのルアーである。ザグフラッシュ95という名前が付いていながらボディサイズが9.7cmというのはアレ??って感じがする。サッパやコノシロなど平べったいベイトを食べているスズキ狙いで威力を発揮しそうなスタイル。顔立ちがどこか新世紀エヴァンゲリオンで登場しそうなキャラクターっぽいところに惹かれたように思う。バイブレーションとは異なるアクションで、不規則な軌道を描きジャークでフラッシング。そして、ウォブリングしながらのフォールアクションも魅力的。

 豪州遠征では、ストラクチャー付近のピンポイント狙いではなく、オープンエリアで広範囲に魚を探すような釣り方をすることになるだろう。馴染みのない形をした新商品ルアーが釣れるかどうかを判断するためには、魚種が多く魚の密度が高い所で釣りをすると答えを出しやすいだろう。



サイドステップ 4KBサイドステップ


 エバーグリーンが送り出した11.7cm、16g、固定重心のフローティング・ジャークベイト(2007年4月)。シャラ、シャラ音が賑やかなラトル入りだ。フックは根掛かりしにくいようにネムリ針タイプのデコイY-S21の4番が搭載されている。2007年11月の遠征で初めてバラマンディ釣りに投入。サイズ的にはとても扱いやすく、トウィッチやジャークした時の身の翻し方は好感が持てる。

 しかし・・・フロントフックが頻繁にラインを拾ってしまう欠点がある。ジャークベイトとして使うことを前提として作られているルアーとして、これは致命的。フロントフックのサイズをアレコレ変えてみたり、トウィッチやジャークする時の竿の振り幅を小さくして糸フケを少なくするような配慮が必要となる。動くルアーを意識的に動かさないようにするのは、心理的な負担になり長時間使い続けられないのである。トウィッチやジャーキングの初心者だと丁度良い動きになるのかもしれないが、バラジャークを習得している人達にとっては扱いにくいルアーだろう。

 2010年、テリーがゲストとアラクン釣行をした際、このルアーが大活躍したらしい。フロントフックの糸絡みは、オーバーサイズ気味の太軸ソルトフックの2本掛け仕様にして回避。あえて重いフックを装着し、動きを鈍くしたらバラマンディ好みのルアーに変身したようだ。しかし、この当たり針は2010年12月のヒンチンブルック島釣行の際、岩場エリアでロスト。浮力が足りないため、根掛かりしやすような場所で使うのは覚悟が必要だ。



ベイスカッド 4KBベイスカッド128F


 2008年7月、ジャッカルがダイスブランドで送り出した12.8cm、20.5gのフローティングミノー。タングステン球を使った重心移動を装備したソルト用。ショートバイトをフッキングに持ち込むための3フックシステムになっているが、装着されているフックは小さい。

 2008年9月の渡豪直前に買って、この時に初めて使ったルアー。13cm前後のフローティングミノーでヒラ打ちしやすそうなルアーを探していた時に店頭で目に留まった物。その時は、素性を全く知らなかったのだが手にした際に好印象を受け、遠征ボックスへ突っ込んでいった。ハードトウィッチをした際の動きはイイ感じ。試してみると直ぐにバラマンディが反応したが、ルアーの直前まで出てきて反転する事が続きバイトまでには至らなかった経過がある。バラマンディの活性がもう少し高ければ、きっと連発していたに違いない。



フェイス 4KBフェイス


 "信念"という名前がついたスローフローティングのジャークベイト(2007年3月)。バス用に作られているので、直ぐに伸びてしまいそうな華奢なフックが装着されている。横から見ると同時期にボコボコと各メーカーから発売された同類ジャークベイトに比べ、リップが長いところに目が行く。ボティ本体のスタイルは特に特徴もないルアーに見えるのだが、手にとって真正面から見ると逆三角形をしており、他社とは一線をかくしている。

 メーカーによると「ボディ形状、リップ構造、アクション、飛距離、潜行力等、全ての面において徹底的にこだわった究極のグローバルサーチベイト」とのこと。フックを交換するとどんな動きになるのか、実践投入が楽しみである。



リップライザー 4KBリップライザー130


 ボディサイズとパッケージに貼ってあった"輸出仕様"のシールが気になって購入。極小ラトルが入っておりシャラ、シャラと音がする。"輸出仕様"といってもフックは華奢。後部フックはスプリットリング2個付けになっているのがちょっと不思議。しかも、パッケージ内に小さなプロップがナイロン袋に包まれ、おまけで付いているのが面白い。2007年12月頃の発売。

 付属のプロップはテールのヒートンにセット出来るのだが、ペラを左右にちょっとひねりルーズに取り付けるのがコツらしい。水面に浮かべジャークさせた時に「シュバッ」というサウンドと共に、泡やスプラッシュを伴いダイブするのだろう。珍しく後方固定重心を採用しているハイフロートモデルで、リトリーブを止めると、頭を上にして浮き上がり、小魚が水面の虫を捕食するのに夢中で無防備になっている姿を演出できるようだ。ただ巻きだとハイピッチロールアクション。ハイレスポンスのジャークベイトらしいので、豪州で使うのが楽しみだ。



ルドラ 4KB阿修羅O.S.P-ルドラ130SP


 2005年5月頃発売された13cm、20gのサスペンドミノー。上記のリップライザー130の贅肉をそぎ落としたような感じのルアー。サスペンドとのことなので、試しに風呂桶に放り込んだら、スゥ〜と沈んでいった。アクションはハイピッチ&ワイドロール。潜行深度は普通に使って1.5〜1.8m程度。バスだけでなくスズキ釣りで十分使えそうなスペックを持っている。雰囲気はなんとなくタイドミノーっぽい。

 角ばったフラットボディによるフラッシングは期待できそう。豪州遠征では、河川の河口エリアでブン投げてトウィッチを入れながらストレートリトリーブをするような釣りで威力を発揮しそうだ。ストラクチャーエリアでは、ファーストキャストでルアーをロストしそうな匂いがプンプンするので要注意だろう。



ギガンテス 4KBコンバットペンシル・ギガンテス


 エバーグリーンでは、いつのまにかコンバットペンシルコンバットポッパーがカタログ落ちをして次に続くルアーが不在。普通のタックルで普通に使えるトップウォータールアーがなくなり、このジャンルへの力の入れ具合が弱い気がするのは私だけだろうか。ここに紹介したギガンテスは、同社のルアーの中で唯一ファニーな顔つきをしている。これが理由でイマイチ購買意欲が働かなかったのだが、サミー115とほぼ同寸(11cm)で、約5gも重い23gは捨てがたい。

 優しすぎる顔は、大漁レッドアイを貼り付けて精悍な顔立ちに変更。フックはノーマルだとフロント、リアとも2番が装備されているが、私はカルティバのST564番をフロントに、2番をリアに装着し浮き姿勢を変更。スプリットリングは勿論、太軸の物に交換している。動きの派手さやアピールはサミー115に軍配が上がるが、ノンラトルなので、少し大人しいアクションが欲しい時に活躍するだろう。



ラドスケール 4KBラドスケール


 ペンシルベイトの頭をスパッと斜めに切ったようなスタイルのラドスケールは11cm、18g。かつてスズキ釣りでリップルポッパーと共に出番が多かったが、近年はパタリと使わなくなってしまった感があるルアー。ストレートリトリーブではローリングをしながらドックウォーク(スネークウォーク)。静止状態で竿先を煽ると、立ち姿勢からジョロン、ジョロンと音を立ててペコ、ペコとお辞儀をする。3つの球が洗濯板のような突起の上を移動することで音を発するこの仕組みはとても面白い。

 2008年9月の遠征でテリーが使いバラマンディやマングローブジャックを仕留めたが、使い方は連続トウィッチをしながらのリトリーブであった。ビラボンで使い比べると、連続トウィッチでのアピールはサミー115の方が上だったが、このルアーには別の使い方がある。直立姿勢と特徴的なサウンドがキモになるだろう。オーバーハング下やリリーパットエリア、マングローブの複雑に入り組んだ根周りのポケットで移動させずにペコペコとお辞儀をさせるようなアクションをさせれば、きっと豪州魚が飛び出すハズだ。

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