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クイーンズランド州ケアンズで製造されている御当地の代表格ハンドクラフトルアー リーズルアー(Leads Lures)。マシンで削り出されたウッドルアーで、タイプは様々にあるのだがテリーが愛用しているのはマレットと呼ぶ実測14cm、3本フックのミノー"ハイジャッカー"。いい加減な作りの豪州製ルアーが多い中、このメーカーのルアーは非常に丁寧に作られており、カラーリングも良いため信頼が置ける。ルアーの作風はアメリカのバグリー社みたいな感じだ。
バブルトウィッチでバラマンディを引き寄せる力はロングAやマレオの比ではない。そのアクションは、まさしく"バラマンディを釣るためのルアー"って感じが滲み出て来るのが凄いところ。価格は15〜16A$だと聞いているが、このモデルは店頭で見たことがないので実際の価格は不明。ウッドのルアーでこの価格、しかも釣れるので売っていたら即買いしたい逸品だ。・・・'09年9月ケアンズ市内の釣具店タックルワールドで購入 LEADS 5" HI JACKER 125mm $18.5
初めての渡豪、仕事でシドニーに行った際に街中の釣具店で見つけたのがティルサン(TILSAN)との最初の出会い。この時に購入したのはバスやトラウトで使える5cmサイズの小さいヤツだったが、私がバラマンディ釣りで使うのは8cm、16gで3.5m潜る"Barra"というモデル。まさしくバラマンディを釣るために作られたモデルだ。カラーはもちろん金ベースを選びたいところ。
プラスチックコーティングで守られたボディはしっかりした塗装が施された高密度のウッド製。内部構造は極めてシンプルで、ラインアイとフックアイ、重りを兼ねたステンレスのプレートがセンターに入っているのみ。イメージとしてはシャッドラップの豪州版だが、シャッドラップよりもヘビーデューティーな仕上がりとなっている。価格は13A$くらいで、作っているのは西オーストラリア州のフレマントルにあるハルコ社。後述するスコーピオンを作っている豪州を代表する会社だ。ルアーの使い方はシャッドラップと同じで、ピンポイントへ打ち込み、トウィッチ&ポーズの繰り返し。堅牢なマスタッドのフックが装着されているが、針先があまいのでしっかり砥ぐか、カルティバST56への変更をお勧めする。
前述のティルサンと並んでお気に入りの豪州ルアーはウッド製シャッドルアーのクーラーバング(KOOLABUNG LURES)。使うのは"ライブベイト"と"レーザーバック"だ。"ライブベイト"は背中が幅広で腹がキュッと絞り込まれたナイフエッジスタイルの背っぱり型。一方、"レーザーバック"は細長く角張っており、エビを思わせるスタイルで個性を引き出している。このルアーはクーラーバングルアーズのおっちゃん、エディーの手作り。種類は少ないのだが、トップウォーターからディープダイバーまであり、狙う魚の種類によってサイズやカラーをアレコレと選ぶことが出来る。価格は12A$前後、フックは定評のあるVMCを装着している。
Webサイトでカラーチャートを見れば判るが、いずれのルアーもカラフルに塗られておりゴージャスな感じ。丁寧にラメを散りばめているところは、どこか昔のメガバスのZクランクを思い出させる。使い込むほどにフックの跡やバイトマークが増え、思い出深いルアーになっていくところがウッドルアーの良いところだ。
ニューサウスウェールズ州ボタニーのバザーミルヤード社が送り出している、豪州の誰もが知っているバラマンディ用ルアーのクラシックバラ(Classic BARRA)。あちらの釣り雑誌を見ていると必ずと言って良いほど1ページを贅沢に使って広告をしているのだ。釣りの大会で優勝する度に「何とか大会のウイニングルアー!」「地球上で最も凄いバラ・ルアー」ってPRをするものだから、日本人の私ですら思わず買ってしまう(笑)。
幅広の平べったいルアーで、上から見るとゴキブリを、にゅ〜と長く引き伸ばしたような形をしている。ストラクチャー近くに打ち込み、トウィッチで激しくルアーを動かし、賑やかでカン高いラトル音で寝ているバラマンディをたたき起こすのが私の使い方。空気抵抗が大きくサイズの割りにウエイトが軽いため、風が強い日はキャストコントロールが難しいのが玉にキズ。本来は後述するスコーピオンと同様にトローリングで使うのがメインなのだろう。リップの大きさや形には様々なタイプがあり、それぞれ潜行深度やアクションが異なる。日本では見られない丸いお皿のようなリップが付いているモデルを店頭で見つけてマジマジと拝見した事もある。因みに価格は15A$前後。カラーは豊富でどれを買おうかホント迷ってしまう。
西オーストラリア州のフレマントルにあるハルコ社のRMGブランドを代表するスコーピオン125(SCORPION)。可愛らしい顔つきと絶妙なカーブを描くボディが個性的であり、一目で同社のルアーだと判る。このシリーズは小物狙いの小さなルアーから大物狙いのデカイヤツまで様々なサイズがありカラーも極彩色で刺激的だ。左写真はシャローランナーモデルSR 1M-で0.75mダイブだが、豪州遠征で頻繁に使うのは4mプラスのモデル。使い方はキャスティングではなくトローリング。ボート後方へ、ぼよよぉ〜んとキャストし、魚探を見ながら低速で延々と引っ張るのだ。
見た目からは大きく左右に体を振って激しく泳ぎそうなのだが、実際はロールを伴ったクネクネアクション。ラトル音はチリチリチリと軽目。太軸グルグル巻きスプリットリングで針先のちょっと鈍いド太いフックが装備されており、明らかにモンスター級のバラマンディを意識した仕様となっている。ラインアイのスプリットリングも幅広なので、普通のスナップではルアーアクションを殺してしまうためリングを交換した方が良いかもしれない。因みにトローリングをやっていて根掛かった時は、強く引っ張ったり、竿で激しく煽ったりしてはいけない。大抵、リップがストラクチャーにスタックしているだけなのでボートをUターンさせ、反対方向から真っ直ぐ引っ張るのがキモ。これで労せず簡単に外れるのである。
ビクトリア州ワドンガにあるスワッグマンルアーズのウィップラッシュ(WHIPLASH)。かつて私が"オートマチックルアー"と称した、投げて巻くだけで豪州魚がポロポロ釣れてしまう必殺ルアーだ。ボディサイズは6cmで10g、タイトアクションで3.5m潜る設定。ペイントの目に、エアスプレーで吹き付けたようなカラーリング・・・いかにも「小さなガレージのような所で作ってます」って感じがプンプン匂うパッケージに包まれ、こっそりと売られている様子。大量生産されていないため、入手が困難なようだがガイドのテリーから奪ったルアーが手元に2個にある(笑)。
以前から、このサイズのルアーだったら日本メーカーの独断場だと思っていたところ、予想どおり近年はジャッカル、バスデイ、ラッキークラフト、メガバス等が注目され、オーストラリアンバスをターゲットとしたルアーとして釣り雑誌で度々紹介されている。オーストラリア・ドルが非常に強くなってきているため、輸入しやすくなってきた事が一因だが、それ以上に製品精度の高さやアクションの良さ、カラーリングの美しさが評価されているのだろう。この一方で、ウィップラッシュのような個性豊かなローカルベイトが隅に押しやられ、消えてしまうのは非常に残念。なんだか外来魚が入り込んで在来魚を脅かしているような状況と似ている。野池のバス釣りにはジャストサイズなので、いつでも気軽に買える事を心から望んでいる。
リーディーズルアー(Reidy's LURES)から発売されているB52は12.5cm、25g、ローリングアクションを得意としたフローティング・ルアー。勿論、重心移動機構など搭載しておらず、チリチリと控えめなラトルが入っているのみ。トウィッチをするとロングAと同様、バラマンデイに最適なイレギュラーアクションを醸し出す。コイツは3本フックのロングAより1cm程大きく、適度な重さがあってヘビータックルで使いやすいジャークベイト。ロングAよりも、やや深い所を探るには良いルアーだ。
「いかにも中国で作っています」って感じの塗装と質感のルアーだが、豪州北部ではバラ釣りで非常にメジャーなルアーになってきている。フックは太軸のソルト用、スプリットリングも太いヤツが標準装備されており、パッケージから取り出してそのまま使えるのはありがたい。この辺の設定は同社による配慮に違いない。因みに15cm、32gのビックサイズのBIG B52というルアーもあるが、キャスティングよりもトローリングでの出番が多いようだ。2008年の終わり頃、新たにJUNIOR B52が発売された。こちらは10cm、16gでイイ感じのラトルが入っている。太軸リングと太軸フックが装着されているため、パッケージを開けてそのまま使えるのがありがたい。ライバルは小さいサイズのロングAだろう。
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